秋田光彦会長の教育コラム– category –
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教育論幼児期における人間性の基礎基本を蘇生する。
人間力の3つのカン■AI時代における人間力の根源とは最近話題の本「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読みました。AIの研究者として知られる新井紀子先生の著作です。要約すると、AI技術が人類を滅ぼすシンギュラリティなんてものは来ない。AIは高度な... -
教育論先生と師匠は、違う。
ここしばらく、日大のアメフトの問題で喧しく揺れています。勝ち負けの世界ではあるが、スポーツの精神の何たるやをいま一度、見直すべきでしょう。 アメフトに限らず、こと学校教育におけるスポーツの監督・コーチは、競技を通して選手の人間性を育て... -
教育論保幼小接続から見直す。 総幼研教育がはぐくむ幼児の資質・能力とは。
■育ってほしい10の姿 当園でも124 名の年長児が園生活に別れを告げ、巣立っていきました。いよいよ4月からは小学生。私たちの手の届かない場所ですが、総幼研の子どもたちは、次の世界でもいきいきと育ってくれることでしょう。 小学校といえば、この4... -
教育論西郷隆盛を育てた郷中教育。明治150年、温故知新から学ぶもの。
■オーラル・コミュニケーション NHKの大河ドラマ「西郷どん」がはじまりました。放送の1回目、隆盛の少年時代の回では、彼を育てた「郷中(ごじゅう)教育」が紹介されています。「郷中教育」とは、方限(地域のエリア)ごとに6歳から15歳くらいの少... -
教育論年初の所感に代えて、世界から日本の幼児教育を考える
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 さて、年初にあたり改めて日本の幼児教育について考えてみたいと思います。昨年の9月、パドマ幼稚園に中国から教育視察団をお迎えしました。南京師範大学教授ら専門家10名による本格... -
教育論幼児教育の質とは。集団の中の個の育ちを考える。
どうやら2019年からの幼児教育無償化も本決まりのようで、この1年、子育て支援に加えて「幼児教育の質」がたいそう取り上げられるようになりました。 いままで「教育の質」「保育の質」というと、設置基準とか職員配置とか、法令で定められた物理的環境... -
秋田光彦会長の教育コラム子どもの身体の劣化。身体の機能をいかに発揮するか。
転んだら手がつけない、まっすぐ走れない、うまくしゃがめない等々、子どもの身体機能に異常が目立ってきています。栄養は行き届き、体格は立派になったというのに、逆に子どもの身体のロコモティブシンドローム(老化現象)が深刻視されています。 先... -
秋田光彦会長の教育コラムノーベル賞と幼児期の記憶
カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞しました。この日本生まれの英国国籍の作家の作品を通読したわけではありませんが、かねがね心を惹かれていました。近作「わたしを離さないで」は映画にもなって、ご覧になった方も多いでしょう。 受賞を契機... -
秋田光彦会長の教育コラム届くべきことは届いている。ことばが光る幼稚園。
ことばが光る幼稚園、というのはパドマ幼稚園のたいせつなキャッチフレーズです。名言名句に親しむというところもありますが、いちばんたいせつなことは、教師が心を込めてことばを語りかけているか、ちゃんと子どもに届いているか、意味ではなく、ことば... -
秋田光彦会長の教育コラム新学期はじまる。2学期の目標は、ことばの羅針盤。
本格的に新学期がはじまりました。朝はやくから年中のあいさつ運動の声が園舎に響きます。さわやかな秋の空と涼風、2学期の開幕を肌に感じています。2学期は、飛躍の季節です。活動も友だち関係も一段と活発になりますが、同時に、それらを通して、どん...