秋田光彦会長の教育コラム– category –
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教育論AI時代の急加速、幼児期に「何を」育てるか。
■日案も週案もAI任せ?瞬く間に世界の話題をさらった対話型AI「ChatGPT」ですが、教育界も最先端テクノロジーに遅れじと、躍起の感があります。文科省は夏までに学校現場での方法や注意点をまとめた指針を作るとか、また東大などが参加する日本ディー... -
教育論「適切保育」とは何か。質の向上への試行錯誤を。
■「不適切保育」の衝撃昨年は「不適切保育」ということばに衝撃を受けました。幼児教育施設に対する社会の目は厳しいものがあります。こういう「事件」が起きると、論調はすぐさま「保育者のオーバーワーク」「人手不足」と転じて、現首相の「異次元の少子... -
教育論3つの時流予測。新たな取り組みの背景にあるもの。
■働き方や知の評価軸の転換幼児教育の経営でも「時流予測」の重要性がいわれるようになりました。昔から、英語だパソコンだと流行はありましたが、少子化が深刻化するいま、それは単に流行り物ではなく、社会の動向や風潮を読むことを意味しています。最近... -
教育論教育を選ぶ人。親が成長を実感できる園とは。
■小学校受験パドマ幼稚園では比較的小学校受験熱が旺盛です。「お受験の幼稚園」という評判もあるようですが、特段そういう指導はしていないもののやはり教育熱の高い保護者の方が多く、年長の半分以上が国・私立の小学校を目指します。公立小学校だけの地... -
教育論教育改革の行方にあるもの。幼保小接続に必要なもの。
■令和の日本型学校教育コロナ禍となって3年、多くの学校園が感染対策に翻弄されている間にも、2020年からはじまった大規模な教育改革は着々と進んできました。今年度からは高校で「情報I.II」が必修となり、2025年には大学入学共通テストでも採用されると... -
教育論時間の主人公は、子ども。 発達のプロセスに寄り添う。
■タイム・パフォーマンスとはコスパならぬ「タイパ」ということばをはじめて聞きました。「タイム・パフォーマンス」の略語で、時間を効率よく使うことをいうそうですが、これがテレビドラマの早送り視聴のことだとは初耳でした。最近よく読まれている『映... -
教育論エビデンスは万能か。 実践と研究の横断的関係を。
■信念か、エビデンスかエビデンス(科学的根拠)が大流行りです。幼児教育を巡る新刊図書もどれも「科学」や「実証」「データ」などを強調します。ヘックマンのペリープログラム以来、この傾向はますます根強くなっているようです。また教育経済学という領... -
教育論コロナ禍生活3年目。 共鳴、共感、共体験と人間発達。
■マスクによって脳は退化する?私の暮らす大阪では三度まん延防止措置が延長となり、一向に落ち着く気配がありません。当該地域では、年度末の恒例行事、特に卒園式の縮小や自粛に苦慮された園長先生も多いのではないでしょうか。パドマ幼稚園では去年の時... -
教育論子どもの内なる力を引き出すために。「森のようちえん」に思うこと。
■自然から気づきを学ぶ4年ほど前に、ドイツを訪れた時、本場の「森のようちえん」を見学する機会に恵まれました。天然のままの森の中に天幕を張って、園児たちが共同生活をしていたのですが、日本の幼稚園の光景に慣れ親しんだ者には、ちょっとしたカルチ... -
教育論「やり方」から「あり方」へ。プロセスを考える。
■ドキュメンテーション注目の"ワケ"最近「プロセスエコノミー」というビジネス書を読みました。経済が成熟してどれを買っても同じような飽和社会では、完成品あるいはアウトプット(成果物)で稼ぐ経済から、完成にいたる道のりで顧客を集める、新しいプロ...