【1日目】
去る2月9、10日に第22回総幼研フォーラムと全国公開保育が開催され、総幼研フォーラムは54園68名、全国公開保育は35園101名の先生方にご参加いただきました。
今回の記念講演では、その近著『「賢い子」に育てる究極のコツ』がベストセラーとなっている、東北大 学加齢医学研究所教授の瀧靖之先生にご登壇いただきました。
「子どもたちの健やかな脳発達のために」 と題されたその講演では、本物に触れること、運動を頑張ること、器楽演奏の効用、ほめて伸ばすetc…、 まさしく、総幼研教育で取り組んでいる内容そのものでした。
最新の脳医学の見地からも総合幼児教育の確かさが改めて確認されたのではないでしょうか。
1日目の懇親会では、翌日の公開保育開催を前にパドマ幼稚の先生方からのウェルカムスピーチも。 終始和やかな、親睦を深めるすばらしい機会となりました。
【2日目】
2日目は、パドマ幼稚園に会場を移しての公開保育です。夜のうちはぐずついていた天候も、朝にはすっかり回復し、日差しも差し込む絶好の公開保育日和に。
子どもたちの元気いっぱいな姿に、天気も味方した様子。目一杯、ローテーションを楽しみます。 その後の日課活動・課題活動でも、子どもたちの 元気な声と笑顔が溢れます。
どのクラスも担任を中心にまとまっており、規律 のあるリズミカルな活動を展開し、ほどよい緊張感の中、先生やクラスの友だちと楽しみながら、活動に取り組んでいる子どもたちの様子が見てとれました。
ご参加いただいた先生方からも、子どもたちの 集中力の高さに驚きと賞賛の声があがっていました。
11時からは4階講堂に会場を移し、歓迎音楽発表が催されました。
最年少組から年長組まで、学年ごとにうたと器楽演奏を披露いただきました。 全てのプログラムは、充実した園生活をうかがわせるものでした。
子どもたちの懸命さも相まって、 さわやかな感動を呼びました。
昼食のあと、全国公開保育参加の先生方は、最年少から年長まで4グループと体育のグループにわかれ、午前中の保育を基に、各園の取り組みや意見を共有。進行はパドマ幼稚園の先生方が担当し、参加者全員で活発に保育のねらいや留意点を交えながらの話し合いの場がもたれました。
一方、フォーラム参加の先生方は、インストラクターからのお願いとして、昨年発刊された「総幼研ハンドブック」と「未満児ハンドブック」の活用法につ いて、岡田先生、浜田先生からのお話をお聞きいただきました。
直接、お二人からお話を聞いたことで、 具体的にどう活用するべきか見えてきた、とご参加の先生からも声が上がりました。
プログラムの最後は、総幼研代表理事・秋田光彦先生、総幼研インストラクター・榎本和代先生、パドマ幼稚園教務リーダー・堀池亜矢先生にご登壇いただき、総幼研教育の質を高めるための方策を探るセッションが行われました。
途中には、パドマ幼稚園の先生によるワークショップの報告も行われました。
先のワークショップでの質問などを下敷きに、多くの園を知るインストラクターの知見とパドマ幼稚園での実践がクロスし、濃密なセッションとなりました。
1年に一度の総幼研フォーラム、全国公開保育。 今年も、遠方よりたくさんのご参加を賜り、厚く御礼申し上げます。
次年度も、パドマ幼稚園での開催となります。 皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。