総幼研の理念と基本的な実技を学ぶ1泊2日の総合新任研修会が開催されました。
2月18、19日の九州会場(29園90名参加)を皮切りに、2月25、26日の近畿会場(40園104名参加)、2月29日、3月1日の関東(28園86名参加)と回を重ね、3月22、23日の北関東(28園88名参加)の先生方にご参加いただきました。
1日目の午前中は、秋田光彦先生の基調講演。「教えない教育」を講題として、総幼研教育の理念と実践についてお話しいただきました。
「奉職」ということばにはじまり、「教えない教育」とはどういうものなのか。また何故、この教育なのか。近年行われた脳科学実験のデータをまじえ、総合幼児教育について丁寧に紐解かれました。
お昼からは、いよいよ実技指導です。今回の新任研は新しくなったハンドブックをもとに進められました。まずは、参加の先生が子どもになりきって日課活動を体験することで、楽しさを実感。その後、各活動のねらいやすすめ方を一つひとつ確認しながら、実習へと進んでいきます。1日目は、年少、年長児の日課活動の流れを学び、夕方には発声、うたの実技が行われました。
新任の先生方は、それこそ、砂が水を吸い込むように総幼研のメソッドをどんどん吸収されていました。はじめは、カードを触る手も覚束なかったのが、2日目にもなると、慣れた手つきで、カードを捲ります。
2日目は、午前中に年中の日課体験、午後からは未満児の実技を体験。実技実習として、実際の日課の流れを各人、また、グループ毎で練習をくり返します。そして、その中から選出された先生方が全員の前で発表するわけですが、日課活動、あるいは手あそびに選ばれた際、緊張しながらも素敵な笑顔を忘れず、堂々と発表される姿が印象的でした。
最後に、イントラクターの榎本先生から、新任の先生方に園ではたらくことの歓びと責任について、ご講義いただきました。また、一昨年お亡くなりになられました当会の創設者であり、会長の秋田光茂先生についてもお話しいただき、総幼研教育に対する熱い思いを新任の先生方にお伝えいただきました。
総幼研教育の新たな担い手として、4月からはじまる園でのご活躍と奮闘ぶりを期待しております。