去る2月14日、総幼研のトップセミナー「第19回総幼研フォーラム」が大阪・シェラトン都ホテルにて開催されました。全国から会員園40園の理事長、園長ら45名が参加されました。
幼児教育に限らず、幅広い視野から総幼研の役割を俯瞰する本フォーラムですが、今回は大阪大学名誉教授、白川静記念東洋文字文化研究所副所長の加地伸行先生を講師に招き、「日本人の忘れたもの―家族・教育・道徳―」と題した記念講演をいただきました。加地先生は一流の儒学研究者のお立場から、現代の家族共同体の危機を憂え、幼児教育の公的な役割の重要性を指摘されました。閉会後、先生を交え、和やかな懇親会を開催、各園どうし情報交換に努めました。
翌15日のフォーラム2日目は全国公開保育を併催、恒例のパドマ幼稚園を参観しました。総幼研教育の原点ともいうべき同園ですが、体育ローテーション、日課、音楽発表などさすがの充実ぶりに、参加された40園107名の教職員からは感嘆の声が上がっていました。
午後は、午前中の参観を踏まえ、参加者どうしが意見交換しあうグループワーク。同じ総幼研教師が水平の関係で、平生の課題について話し合いました。参加者からも、自園の保育の見直しに役立ったとたいへん好評でした。
ファイナルは、パドマ幼稚園の主任の先生方からワークの発表と、それに対し、同園園長で総幼研代表理事秋田光彦先生らがコメントを寄せ、全日程を終えました。
年度末の厳寒の下ではありましたが、改めて総幼研教育への熱意を感じた「熱い」2日間でした。